Research & Development

優れた閃きこそ理想的な光


アイデアを最終製品に昇華させるまでには、様々なプロセスが存在し、幅広い専門知識や経験が要求されます。そこで、レッドレンザーでは、開発・設計をドイツで、生産を中国自社工場で行うことにより、ベストクオリティを追及しています。

ドイツ・ゾーリンゲン本社は、いわば「アイデア工場」。スタッフは日々意見を交換し合い、情熱的な議論を交わします。その過程においては、LEDライトに関する専門知識は必須ですが、ときには「遊び心」も必要。エンドユーザーが真に求めるものを調査し、そのニーズに答える画期的な解を追い求めます。こうして完成した製品コンセプトを、人間工学に基づき、斬新なデザインへと落とし込むのです。

一方、中国の陽江市にある自社工場には、生産に関するノウハウや人材を集約。品質管理は特に重視しており、専門性を高めるための投資は怠りません。ここでは、試作品の制作や各種試験を行います。厳しい環境下でも信頼できる製品を作るため、まずは酸性試験を実施。その後、耐久、耐高温、耐低温、耐水、耐衝撃、耐圧力など、全24項目にわたる徹底した試験をクリアしたもののみが製品化され、市場に出荷されるのです。ときにはエンジニア泣かせとも言われる高い自己基準を設けていますが、すべてのプロセスは安心・信頼の製品をお届けするために存在しています。

ケーススタディ:アイデアから最終製品まで


レッドレンザーは、製品開発においても顧客第一をポリシーとしています。実際に、製品開発のヒントをお客様のフィードバックから得ることは多々あります。例えば、新しいトレンドやスポーツについて問題提起。または、既存製品の問題点や改善要望。これらのフィードバックを日々蓄積し、評価し、解決策を導くことで新しい製品の着想を得るのです。

こういったアプローチにより、アイデア出しの過程では、様々な角度から問題・解決方法を検討します。以下では、XEO19Rを例にその流れについてご紹介いたします。  

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Ledlenser XEO19Rの開発


XEO19Rの発売以前、市場に流通していたヘッドライトは、配光(ビームパターン)が調節できない単焦点式のものと、スポット/ワイド照射を切り替えるオプションがついたものの2択でした。そこで調査を行った結果、一つの課題を発見したのです。「近距離をワイドに照らしつつ、同時に遠方も明るく照射したい」というユーザーのニーズにどう答えるか?言い換えれば、単焦点式と切り替え式、双方の利点を併せ持つライトを開発できないかと考えたのです。

たどり着いた答えは、「無段階、かつ個別に配光調節ができるライト」でした。しかし、一体どうしたら良いのでしょうか?多くの試行錯誤を繰り返した結果、その解決策がこれまで積み上げてきたノウハウにあることに気づきました。過去に開発したアドバンスフォーカスシステム(AFS)を、これまでにない形で再構築することー。つまり、AFSを搭載し、個別にフォーカスが可能な2灯LEDライト、というコンセプトに行き着いたのです。これならば、近距離をワイドに照らしつつ、同時に遠方をスポット照射することも可能なはず・・。このアイデアはうまくいく、という確信を持てるものでした。こうして、XEO19Rのコンセプトは実用化されることとなったのです。

しかし、製品化に至るまでには、多岐にわたるプロセスが存在します。すべてのレッドレンザー製品は、最高の品質を保つために全く同じステップを経て製品化されるのです。ここでは、そのステップを簡単にご紹介いたします。

ユーザーのニーズ/ウォンツを調査・分析⇒競合他社の調査・分析⇒競合製品の調査・分析⇒製品コンセプトの決定⇒製品設計の完成⇒製品デザインの決定⇒試作品の制作⇒各種試験の実施⇒生産計画の立案⇒新製品の発売